包茎などの男性の性の問題は実はとてもデリケートで、誰にも言えずに悶々としてしまう人は少なくありません。
何かとネタにされてしまいがちな男性の性ですが、現在は情報があまりにも多すぎて、デマや空気に惑わされて正しい知識に到達できずに悩んでいる人は多いようです。
日本人に多いといわれる仮性包茎とはどんなもので自分の場合はどうなのか、いくら気になっても恥ずかしさもあって他人には相談しずらいかもしれません。
そのためにもきちんとした知識を身に着け、必要に応じて対策をとることが重要です。
本ページでは、まずは自分自身の状態を正しく理解するための、様々な情報を提供いたします。
仮性包茎とはどんな状態のこと?
男性器の亀頭部分が包皮に覆われて露出しない状態のことを包茎と言いますが、その中でも包皮を自分でめくることのできる状態だけれども、普段は亀頭を皮が覆っている状態のことを仮性包茎といいます。
男の子は生まれたばかりの赤ちゃんのときは誰もが、ペニスがすべて包皮で覆われた状態が正常なのですが、年齢を重ねて体が成長していくとともに包茎は減少していくのが一般的です。
通常は思春期になるまで皮が完全に剥けて下げられないケースも多いのですが、大部分の男性は成人するまでに自然に治るといわれています。
性的な興奮などによって勃起すると自然に亀頭が露出する場合もありますが、勃起しても亀頭がそれほど露出しない人もおり、その程度は人により異なります。
仮性包茎の場合、ペニスの長さに対して包皮の長さがどれくらいかということが露出具合に関係してくるし、そもそもペニスや包皮の長さ自体がもともと個人差があるため、症状が個人個人で違ってくるものです。
ただし、仮性包茎が真正包茎と違うのは、皮のあまり部分の分量が多いか少ないかによる違いはありますが、平常時でも手で剥けば抵抗なく亀頭を完全に露出できるという点です。
仮性包茎状態のままだとどんなデメリットがある?
仮性包茎とは医学的に病気ではないため、普段の生活や性生活に特に問題がないなら必ずしも治療をしなければならないというものではありません。
それでもとてもデリケートな問題であり、人によっては美容的な見た目に悩みを抱えるというケースもあります。
日本人はなぜかペニスが皮をかぶっていること自体がとても格好の悪いことというイメージが強く、剥けている状態の男性に対して強いコンプレックスを感じる人は少なくないようです。
また、仮性包茎でペニスの皮が余った状態は平常時には亀頭が露出しないので、亀頭と包皮との間に恥垢がたまりやすく不衛生な状態になりがちで、その結果細菌がたまってにおいなどの原因になりやすいというデメリットもあります。
その場合は、きちんと根元まで皮を下げて洗って清潔に保つことを心掛ける必要があります。
さらに、仮性包茎のためにセックスの際に亀頭部分が露出したときに刺激を受けやすく、早漏気味で自信が持てないという悩みを抱える人もいます。
早漏の解消には手術を受けることも選択肢の一つになりますが、手術で亀頭部分を露出させた後に刺激に体が慣れるまではある程度時間がかかることが考えられます。
徐々に刺激になれることで、早漏の悩みが改善されるケースもあります。
仮性包茎は病気じゃないけれど、悩んでいる人にはこんな解決法が
正確な数字は判明してはいませんが、日本人の男性のおよそ7割ほどの人が仮性包茎だともいわれています。
そのためたとえ自分が仮性包茎だとしても本来は恥ずかしいなんて思う必要は全くなく、普段からきちんと皮をむいて洗って清潔にしていれば、仮性包茎自体は医学的に問題があるものではないと言われています。
それでも見た目に悩みを抱えていて恋愛やセックスに対しても消極的になってしまうようなら、手術を受けることで仮性包茎の悩みを解消するという方法も選択肢の一つです。
思春期の頃には体はまだ成長の途中なので、ペニスも体の成長に伴って自然とむけて包茎が治る可能性はあります。
でも、18歳を過ぎた年齢になっても仮性包茎が治らないことに悩んでいる場合、何もせずに自然に治るということは残念ながらあまり期待できません。
性生活を含む日常生活を送るうえで特に支障がない場合は、本来は必ずしも治療の必要はないと言われています。
けれども、たとえ病気ではないということはわかっていても、女性に対してコンプレックスを感じて積極的になれないなど精神的な負担を強く感じるのであれば、まずは一度専門のクリニックなどに相談してみるのがおすすめです。
まとめ
日本人には仮性包茎の男性の割合が多く、決して特別なものではないといわれています。
思春期の時期ならいざ知らず、大人になっても剥けないのはおかしい…こんな風に思い込むのは正しくはありません。
でも、とても繊細でデリケートな問題でもあり、いくら医学的に問題はないとはいえ人知れず悩んでしまう人が少なくないのも事実です。
病気ではなくても亀頭炎などの性感染症のリスクも高く、性行為に影響する場合もあるので、専門の医師に悩んでいることを相談し、最も効果的な治療法を尋ねてみることは決して恥ずかしいことではありません。